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子育て終了した父親の独り言2013

子育て終了した父親の独り言2013

3 注射も効かず「手術しかない」


2010年9月23日 asahi.comより抜粋


運動器 慢性腰痛:3 注射も効かず「手術しかない」

 埼玉県坂戸市の臼井康弘さん(45)は2002年11月ごろから、いつも腰痛に悩まされるようになった。強いしびれなどの神経障害は特にないが、痛みが3カ月以上続く「慢性腰痛」と呼ばれる状態だった。

 朝、痛みで目覚めた。体を動かすと、「ズキン」とくる。布団から出るのに30分くらいかかった。顔を洗おうにも前かがみになれず、タオルをぬらしてふいた。

 続いて、設定を「弱」にした石油ファンヒーターの前に座り、30分ほど風を腰に当てた。温めて痛みを和らげる目的だった。

 でも、その燃料が持てない。店で買った灯油をマンション2階の自室に運ぶのは、いつも妻の美和さん(44)だった。

 荷物らしい荷物は何も持てない。力仕事がほとんどできない夫に、美和さんは時々いらいらした。「父親なのに」

 03年春。勤め先の中古車販売店のお客さんから紹介され、2泊3日で福島県の治療院に行った。腰痛に悩む人が各地から来ていた。

 ここで力を入れていたのは前屈運動だった。柔道の帯でおなかを建物の柱にしばり付け、ひたすら体を前に傾けた。最終日には両手の指先から付け根あたりまで床についた。

 効果はあった。しばらくの間、だいぶ痛みが和らいだ。だが翌年夏ごろからまた痛み始め、06年の春にはもとに戻った。

 その夏、友人に紹介された自宅近くの整形外科で、硬膜外ブロック注射を受けた。お尻の上あたりに針を刺し、麻酔薬を注入した。すると、痛みはすっかり引いた。

 「こんなに楽になるなら、もっと早く受ければよかった」。だが2週間くらいすると、また痛みが出てきた。4~5回目には、2日間しか効かなくなった。

 もうだめだ。手術しかない。

 そう思っていたころ、あるお客さんが「腕が良くて、話をよく聞いてくれる医師がいる」と教えてくれた。埼玉医科大病院整形外科の准教授を務める白土修(しらどおさむ)さん(54)だった。紹介状をもらい、07年9月に受診した。

 予定された手術は、脊椎(せきつい)の固定術だった。骨盤の骨を削って砕き、金属のかごに入れて弱った椎間板(ついかんばん)と取り換え、骨同士を固定する。へその下を5~6センチ縦に切開し、腸や太い血管をよけて脊椎の処置をするという。

 けっこう、大変な手術じゃないか。説明を聞きながら、臼井さんは怖くなった。

===抜粋終わり===


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